フィリピンは、東京から飛行機で約4時間半という近距離にあり、東南アジアの中心とも言える場所に位置します。 四方を海に囲まれ、7000以上の島々で構成されるフィリピンの国土面積は日本の約8割程度で、首都マニラがあるルソン島や、ビーチリゾートとして日本人からも人気の高いセブ島など、主要な11の島で国土面積の9割以上が占められています。 古くはスペインの植民地下にありましたが、1898年にアメリカに統治権が移譲。その後、フィリピン独立法の下、1946年7月4日にアメリカからの独立を果たしました。 なお、元々はこの7月4日を独立記念日としていましたが、現在は初代大統領となったフィリピン革命軍の最高指導者エミリオ・アギナルド将軍が、独立宣言を行った1898年6月12日をフィリピンの独立記念日としており、7月4日は比米友好記念日となっています。 1960年代から80年代にかけては、フェルディナンド・マルコス大統領による独裁政権下で汚職や不正が蔓延し、政治的な混乱や経済の停滞を経験しましたが、マルコス政権崩壊後は徐々に改革が進み、経済環境も改善。 そして現在、国民の圧倒的な支持を得て2010年に誕生したベニグノ・アキノ3世大統領の下、汚職や不正の撲滅、外国からの積極的な投資誘致が進行しており、フィリピン経済は新たなステージへ駆け上がっています。


正式国名  フィリピン共和国
首都     メトロ・マニラ
独立日    1964年7月4日にアメリカ合衆国より独立
国土     299,404km²(日本の約80%)
人口     約9,586万人((2011年時点:IMF調べ)
在留邦人  1万7,702人(2011年10月時点)
民族構成  マレー系(95%)、華人系(1.5%)、その他100以上の民族で構成
宗教     カトリック(83%)、その他キリスト教(10%)、イスラム教(5%)
公用語    タガログ語、英語
主要産業  観光業、農業、林業、商品加工、繊維、電子部品
通貨     フィリピンペソ(PHP)
大統領    ベニグノ・アキノ3世

フィリピンは、マレー系・華人系・スペイン系・アメリカ系、少数民族まで、計100以上もの民族グループが混在する多民族国家。 公用語としてタガログ語のほかに、英語も広く用いられ、国民の9割以上がキリスト教徒であるなど、フィリピン文化の中には、かつてスペインやアメリカの植民地であった名残が残っています。 スペイン統治時代の歴史的な建造物が残るエリアもあるなど、異国情緒が漂う街並みはフィリピンの魅力のひとつと言えます。 フィリピンの食文化は、スペイン、アメリカ、中国など、様々な国の食文化が交じり合い、独特な文化が形成されていますが、主食は日本と同様にお米です。 現地のマクドナルドやケンタッキーのメニューにもライスがあるほどのお米好きな国民性であり、国民一人当たりのお米の消費量は日本の2倍以上となっています。 また、スペインの食習慣の影響から、一般的なフィリピン人は1日に5回食事(朝食と昼食の間:モーニングメリエンダ、昼食と夕食の間:アフタヌーンメリエンダ)を摂る点は、日本人の目にはユニークに映るかもしれません。 フィリピンにはアジアならではのローカルフードのほかにも、フランスやイタリア、日本といった世界各国の料理店から、お洒落なカフェまで様々取り揃えられており、食事に困る場面は少ないでしょう。


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